No Man Is an Island Book Blog

世界文学を中心に読みあさっては感想を書き連ねています。素敵な本たちを中心に紹介していきます!

ヴィクトール・E・フランクル それでも人生にイエスと言うために by 姜尚中、諸富祥彦、日野原重明、池田香代子、斎藤環

この本はフランクルのいくつかの講演内容とフランクルを研究している人たちの対談などがまとめられているものである。
フランクルはやっぱり偉大だと改めて気づかされた。
それでも人生にイエスと言う・・・この言葉ほど希望に満ち溢れた前向きなものも、なかなかないと思う。

日本では特に、3月11日の震災を機にフランクルの本がよく読まれるようになっているとのこと。
災害や惨事、普通ではないことが起こった時、人間の真価が問われる。
エスと言うのか、ノーと否定するのかで。
こんな人生もう何の意味も無い、私の人生になんかもう何も期待できない。
多くの人は困難に出会った時や苦しい時、このように感じてしまうだろう。

フランクルは説く、あなたが「人生に何を期待できるか」ではなく「人生から何を期待されているのか」が重要なのだと。
この発想の転換のおかげで、人生は何十倍にも明るく見えてくるのではないだろうか?

苦しい時、果たして逃げ出すのか、ダメになってしまうのか、立ち向かうことを諦めるのか、あるいは受け入れるのか、乗り越えようとするのか。
人生こそあなたに問うているのだと。

精神的に疲れてしまう人は、現代社会にはごまんといる。
鬱病も多い。
その中で、ナチス強制収容所を生き延びた偉人、フランクルの「あなたがどれほど人生に絶望しても、人生があなたに絶望することはない」という考えは深く響くのではないか。
フランクルについてもっと知りたいと思える良書である。