No Man Is an Island Book Blog

世界文学を中心に読みあさっては感想を書き連ねています。素敵な本たちを中心に紹介していきます!

女の一生 by Guy de Maupassant

主人公ジャンヌが、夫と息子の男性的欲望に一生を犠牲にした物語。
あらすじを見ると何か卑しい作品かと思った。

ジャンヌは美男で魅力的な男と出会い結婚。
でも優しかった夫は結婚後どんどん冷淡で卑しい品性をあらわにしていく。
夫は小間使いと下劣な浮気。
ジャンヌは絶望し、離婚を考えるが元のさやに戻ってしまう。
愚かな女よ。
小間使い、赤ん坊までできてたのに。
小間使いは去っていくが、夫、またしても不倫。
ジャンヌはもはや夫に愛も尊敬もなかったが、それでもやはり傷つく。
今度の女は既婚者でダブル不倫である。
ジャンヌと交流もあったから二人に裏切られて最悪。

しかし、ジャンヌは息子への愛を頼りに生きていく。
二人の不倫を知った相手の女の夫が、二人が密会していたボロ小屋を怪力で転がして、小屋は崖から落ちて二人は粉々に。
おぞましい・・・
ジャンヌ衝撃を受ける。

息子も成長していくにつれ、父親譲りの下劣性をあらわにしてくる。
女を作ってジャンヌに金をせびり続ける。
ジャンヌには一切会いに来てくれないのに、金だけは求めるのだ。

かつての小間使いが弱り切ったジャンヌの元に戻ってきて世話をする。
小間使いも罪深いが、ジャンヌを助けてくれるのだ。
結局、息子のために破産しかけた彼女を小間使いは何とか救うのだった。
ジャンヌが哀れに死ぬと思ってたが、意外に死は描かれず。

モーパッサンがジャンヌに憐れみをかけてくれたのか?
夫は卑しい男だが、やはりそれと別れなかったジャンヌにも物申したい。
というかモーパッサンは女を分かってない。
女はこんな卑しい生き物とは一緒にいられるものではない。
一緒にいられるということは、ジャンヌその人も堕ちているのです。

女の一生 (新潮文庫)

女の一生 (新潮文庫)