The journal of everything

読書記録を主に綴っていきます^^

No.127 貧しき人びと Fyodor Dostoyevsky

ドストエフスキーの処女作。

小役人マカール・ジェーヴシキンと乙女ワーレンカ(ワルワーラ)の往復書簡という文体。
なんていうんでしょうか。
私すごく好きでしたね、この本の感じ。
男は決して裕福じゃないのに、ワルワーラのために、自分の身の回りの物を売ってまで支援し続ける。
男の彼女への無償の愛、自己犠牲の愛が哀しく切なかった。

ワルワーラも彼を尊敬し愛しているが、二人の愛は恋愛なのか、父娘のような愛なのか、曖昧だった。
ワルワーラは貧しさから逃れるため、愛のない結婚をし、男の元を去っていく・・・。
男の愛が金に負けたのかと思うと、とても切なくかわいそうに思った。

ワルワーラの気持ちが分からなかった。
貧しき人びとって文字通り、貧乏ってだけかな?
心の貧しさとは関係ないのかしら?
無償の愛を与え続けてくれる人よりお金を取る、極限の貧しい状況に立ったことがないからワルワーラの気持ちは理解できない、それでもその心は貧しいのでは?と。

ドストエフスキーの中でも好きな作品でした。

貧しき人びと (新潮文庫)

貧しき人びと (新潮文庫)