No Man Is an Island Book Blog

世界文学を中心に読みあさっては感想を書き連ねています。素敵な本たちを中心に紹介していきます!

チップス先生さようなら by James Hilton

この作品は、長年教育に携わってきたチップス先生の半生を描いたものだ。
英国の香りがしてくる古き良き作品って感じ♪

チップス先生は一見堅物だけど、穏やかで優しくユーモアもあって茶目っ気もある人間としてのかわいさを持った先生😊
腕白な少年たちと格闘した日々や、結婚など、チップス先生の人生に起こる様々な出来事が興味深い。
人生長く生きていると、予期せぬ出来事も起こる・・・そんな悲しみを乗り越えながらも生きていくチップス先生。

長きにわたり教壇に立ち続けるチップス先生は、かつての教え子の子供や孫を生徒として迎えることになる。
数えきれないくらいの生徒と関わってきたのに、チップス先生は一人一人をちゃんと覚えている。
あの子は真面目だったな、いたずら好きだったな、文法ができない子だったな、このようにしみじみと昔の教え子を思い出す場面は感動的である。
チップス先生はやがて学校になくてはならない存在となる。
長い年月を経てきたからこその人生の深みを、生徒たちは感じずにはいられない。

イギリスのパブリックスクールがどうゆうものなのかが、この一冊を読めばよく分かる。
歴史や文法ももちろん大事だが、先生が教えてくれることはもっと大きなこと。
穏やかで優しく茶目っ気のあるチップス先生こそまさに理想の教師であると思った。

人生は人との交流なしでは、やっぱりうすっぺらいのだろうな、と思う。
チップス先生は、特に生徒たちとの交流を通して良き人生を生きた。
私も、人との交流を大事にしたい!と思った次第。

チップス先生さようなら (新潮文庫)

チップス先生さようなら (新潮文庫)