No Man Is an Island Book Blog

世界文学を中心に読みあさっては感想を書き連ねています。素敵な本たちを中心に紹介していきます!

父と子 by Ivan Turgenev

”ニヒリスト”という言葉は本作の著者ツルゲーネフが名付けたものだったらしい。知らなかった!

主人公バザーロフは芸術、宗教などすべてを否定するニヒリスト。
友人のアルカージイとその父、伯父らと関わる中で、バザーロフの新しい考えと古い考えにしがみつく伯父の口論が激しかった。

いつまでも伝統にしがみつきっぱなしでは確かに何の進歩も生まれない。
しかし、バザーロフほどすべてを否定してしまうのも行き過ぎの感が否めない。
親にとって子とはいつも理解しがたいものなのかもしれない。

ツルゲーネフも面白いと思った。
ロシア文学は深みがあっていいなと毎度のように思う。

バザーロフは結局若いのに亡くなってしまう。
ニヒリストの行く末は暗いということを示しているのか?
伝統や古い考えのはびこる世界では新しい考え、反抗する者たちの居場所はないということか?

ロシア社会の農奴制についても深く考察されていて勉強にもなったし、ロマンスもあり、読みやすい作品だった😊

父と子 (新潮文庫)

父と子 (新潮文庫)