No Man Is an Island Book Blog

世界文学を中心に読みあさっては感想を書き連ねています。素敵な本たちを中心に紹介していきます!

ホテル・ニューハンプシャー by John Irving

John Irvingは2作目。『ガープの世界』が良かったから期待して読んだ本作だが、『ガープの世界』のほうが良かった。
彼らしい作品だとは思った、というのも暴力、セックス、強姦、同性愛など扱うテーマは『ガープの世界』にことごとく似ていたから。
しかし、『ガープの世界』の場合、性とか強姦とか重いテーマもあまり重くなりすぎずユーモアの中で描かれていたから読みやすかったし、ストーリーとうまく絡んでいて良かったのだが、本作はとにかく性や強姦や近親相姦などのテーマがあまりにもしつこくて、読んでてとても疲れてしまった。
セックスとか強姦、近親相姦の場面がとにかく多いし、なんか読んでて、もういいって・・・って思ってしまった。

重大なテーマもそれを盛り込みすぎると浅く感じてしまうものだな。
あとIrvingさん人殺しすぎ・・・。悲劇をサラッと書くのが得意なんだろうけど、色んな人が死にすぎて逆に重みがなくなる。

家族の問題も取り上げられていて、作者は現代社会の問題をしっかり考えていて、それを疑問視し変えていきたいとか、世界に注意を喚起しようとか思っているのかもしれんが、このアプローチの仕方だとただ単にアメリカ人は性行為や強姦や近親相姦などに溢れかえった、そしてそれが肯定もされている世界だと取られかねないと思う。
実際そういう部分もあるのかもしれないが、何て言えばいいかね、とにかく読んでてしんどくなるまで重いテーマや描写を持ってくると人は拒否反応を示すものだが、私もその例にもれなかったということだ。
と、かなり批判しまくってるけど、内容はまあまあでした。父を中心にホテル開業していく家族の物語です。また熊が出てきたのには笑えた・・・笑

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)