No Man Is an Island Book Blog

世界文学を中心に読みあさっては感想を書き連ねています。素敵な本たちを中心に紹介していきます!

文学/Literature

走れウサギ by John Updike

原題:Rabbit, Run 出版:1960年 アメリカの作家ジョン・アップダイクの作品。 ラビットシリーズで、全4作品出ているらしいが、その1作目。 最初は、文字通り動物のウサギが出てくる動物小説かなと思っていたけど全然違ってた。 主人公の男性はハリー・アン…

真夜中の子供たち by Salman Rushdie

最初にこの作品を知ったときは、Midnight's Childrenという英語の原題で知った。 それでもChildrenという名前から、児童文学なのかと思っていた。 児童文学でなくても、子供たちが出てくるのなら易しめのお話かな、と。 ところがどっこい、その真逆も真逆。 …

奇跡も語る者がいなければ / If Nobody Speaks of Remarkable Things by Jon McGregor

※ネタバレしています。 大学生の時、大学の図書館で何を読むか物色していたときに、そのタイトルに惹かれて借りたのがこの本との出会い。 初めて読んだときに、何とも言えない感動に襲われて、原文でも読んだり、本も買ったりした、それぐらいお気に入りの作…

イリアス by Homeros

とうとう読みました! ホメロス作『イリアス』!!! ギリシアを代表する吟遊詩人ホメロス。 彼の代表作『イリアス』と『オデュッセイア』。 この2作品は、大学時代から読みたいリストに載せていて、それからいつの間にか年月が経っていた・・・。 紀元前8…

星の王子さま/The Little Prince by Antoine De Saint-Exupery

大好きな作品は、何度も何度も読み返す。 「星の王子さま」もそんな作品の一つ。 最初に読んだのは確か、高校生の時だった気がする。 もうはっきり覚えてないけど。 こんな素敵な話だったんだ!って驚いたのを覚えている。 有名すぎて逆に読む気が起きなかっ…

フラナリー・オコナー全短編 by Flannery O'Connor

アメリカの短編小説作家、フラナリー・オコナー。 最近まで、男性かと勝手に思ってたけど、女性作家だったんだ。 なぜ、読もうと思ったかというと、 「善人はなかなかいない」という短編を読んでみたかったがため。 この特異なタイトルに惹かれて。 で、まあ…

崩れゆく絆 by Chinua Achebe

ナイジェリア出身の作家、チヌア・アチェべの代表作を読みました。 初めて読む作家です。 この作品も最近まで全然知らなかった。 海外では非常に有名らしいけど。 日本における海外文学の認知度と海外のそれとは結構な隔たりがあるんだなーと言うのを最近よ…

動物農場 by George Orwell

ジョージ・オーウェルは2作目。 前回は彼の傑作と言われる『一九八四年』を読んだ。 riza.hatenablog.com この一作で、オーウェルが大好きになったから、別のものも読んでみたくなった。 『一九八四年』は長編小説だが、今回の『動物農場』は大分短めだ。 だ…

彼らの目は神を見ていた by Zora Neale Hurston

いつも読む本を選んでいる、世界文学リストから見つけた本。 作家も作品のことも全然知らなかったけど。 まず、図書館に置いてないだろうなとすら思ったが、なんと置いてあったわ! あらすじ ジェイニーは故郷を捨て、愛するティーケイクのいるフロリダのイ…

あたらしい名前 by NoViolet Bulawayo

ノヴァイオレット・ブラワヨ。 1981年、ジンバブエ生まれ。 アメリカへ移住後、コーネル大学で創作の修士号を取得。 現在はスタンフォード大学で創作を教えている、女流作家。 本作は彼女の長編デビュー作で、2013年に出版された。 ブッカー賞の最終候補にも…

カンディード by Voltaire

ヴォルテールって初めて読みました。 彼の写真というか肖像画を見てみると、予想していた顔と全然違ってたからびっくりしてしまった。 勝手にボードレールみたいな顔をイメージしてしまってた。 「カンディード」自体、全然知らなかったのですが、海外ではよ…

夜の語り部 by Rafik Schami

ラフィク・シャミはシリア、ダマスカス出身の作家です。 1971年に当時の西ドイツに移住し、その後作家活動に専念したそう。 なので彼はドイツ作家ということになるようです。 がしかし、今回読んだこちらの本は、やはりシリア出身の作家なんだな〜というのを…

マイ・アントニーア by Willa Cather

あらすじ 舞台は19世紀後半のアメリカ中西部。 ネブラスカの大平原でともに子供時代を過ごしたこの物語の語り手「ぼく」と、ボヘミアから移住してきた少女アントニーア。 「ぼく」はやがて大学へ進学し、アントニーアは女ひとり、娘を育てながら農夫として大…

ボヴァリー夫人 by Gustave Flaubert

久しぶりにフランス文学を読みました。 不倫が題材の退廃的なイメージのある作品だったので、あまり読みたい度は高くなかったのですが、名作だということで。 フローベールの作品自体は初めてでした。 なんか勝手なイメージで、ボヴァリー夫人は30代から40代…

蠅の王 by William Golding

不気味な話だ。 ディストピア的小説、再びだ。 タイトルからして読みたい気が全く起きない。 内容も、少年たちが互いに牙を剥く、なんて怖そうだし。 それでも読んじゃった・・・。 ディストピア小説は基本的に好きだ。 ブラックな世界が好きなのである! な…

キャッチ=22 by Joseph Heller

面白かった!!!! こんなに面白いとは思ってなかったから嬉しい裏切り。 久しぶりにすごい小説を読んだ。 この本について知っていたことといえば、戦争小説ということだけ。 戦争を題材にした小説はいくつか読んだことがあるけど、好きになれないことが多…

ビラヴド by Toni Morrison

アメリカの作家トニ・モリスンによる作品。 1987年出版。 1988年ピューリッツァー賞受賞。 黒人作家として初めてノーベル文学賞を受賞した女流作家である。 あらすじを抜粋にてご紹介。 『ビラヴド』 ー 忽然と現れた謎の若い女はそう名乗った。 女の名は逃…

野生の呼び声 by Jack London

いつ頃からか読みたいと思っていた「野生の呼び声」。 今回読んだのは、ジャック・ロンドンの短編3つ、中編1つ、そして付録1つの合計5作品が収められた「犬物語」というタイトルの本。 ただ、メインは中編小説の「野生の呼び声」なので、記事のタイトルはそ…

モヒカン族の最後 by James Fenimore Cooper

1826年刊行。 ジェイムズ・フェニモア・クーパーを読むのは初。 主な登場人物。 チンガチグック・・・モヒカン族の酋長。アンカスの父 アンカス・・・「ラスト・オブ・モヒカン」とは彼のこと。チンガチグックの息子。 ホークアイ・・・インディアンの中で育…

死せる魂 by Nikolai Gogol

ゴーゴリの最後の長編小説。 1842年刊。 いかさま師チーチコフは戸籍上ではまだ生きている農奴を買い集めるために各地の地主を訪ねる旅をし、死せる魂を持った地主たちが次々と醜怪で鮮烈な姿で登場する。 (広辞苑より) お久しぶりのロシア文学。 ゴーゴリ…

響きと怒り by William Faulkner

フォークナーの作品を読むのは今回が2回目。 最初に読んだのはこちら。 riza.hatenablog.com もう5年ほど前になります。 この作品があまり好きになれなかったので、フォークナーはしばらく読むことはないだろう、と思ってたら本当に5年も縁がありませんでし…

インドへの道 by E. M. Forster

フォースターの作品は今回初めて読みました。 彼はイギリスの作家。 本作は1924年の出版です。 インドで生活していたこともあり、その時の経験が本作に影響を与えているとのこと。 まず、本作の内容の良し悪しは置いといて、翻訳が少し読みづらかった。 1970…

ギリシア悲劇:縛られたプロメテウス、ペルシア人、オレステイア(三部作)、テーバイ攻めの七将、救いを求める女たち by Aeschylus

ギリシア悲劇をこれからはどんどん読んで行こうと目論んでいます。 今回は、ギリシア悲劇詩人の中でも有名なアイスキュロスを選んでみました。 今までに読んだギリシア悲劇といえば、 riza.hatenablog.com これは、めちゃくちゃ面白かった! 意外に短かった…

一九八四年 by George Orwell

ジョージ・オーウェルの作品は、今回初めて読んでみました。 本作は、文学史の中でも名高い傑作としてよく色んなリストとかでも出てきていたので、いつか読んでみようと思っていました。 しかし、全体主義的近未来国家の恐怖を描いたディストピア小説という…

君のためなら千回でも by Khaled Hosseini

本当に素晴らしかったです。 今年一かもしれない。 良い本はたくさんある。 感動できる本もたくさんある。 でも、すべての人に読んでほしいと思える本はそうそうない。 そして、この作品はそんな作品です。 本作の原題は、The Kite Runner=“凧追い”、です。…

ダロウェイ夫人 by Virginia Woolf

ヴァージニア・ウルフの代表作。 彼女の作品は今回初めて読みました。 最初の一文を読んで、気づいたのです。 ミセス・ダロウェイは、お花はわたしが買ってくるわ、と言った。 映画「めぐりあう時間たち」は、この作品をモチーフにしたものだったんだ! この…

シラノ・ド・ベルジュラック by Edmond Rostand

フランス演劇の中でも特に名高くかつ人気な作品だということです。 これ戯曲だったのか。 てっきり小説かと思い込んでいた。 シラノ・ド・ベルジュラックは17世紀に実在したフランスの剣豪であり作家です。 本戯曲は、彼をモデルにした作品となっています。 …

ふしぎの国のアリス by Lewis Carroll

これまた世界的に有名な児童文学を読んでみました! 実は、ちゃんと読むのは初めて。 ディズニーのアニメ映画は観たことあるけど。 アリスやチェシャ猫が可愛くてディズニーの中でも特に好きなキャラクターの一つです。 ジョニー・デップの実写版はチラッと…

失われた地平線 by James Hilton

シャングリ・ラという言葉を聞いたことがありますか? きっと多くの人は一度は聞いたことがあるでしょう! きっかけは忘れたのですが、この言葉の意味が気になって調べたときに、小説「失われた地平線」で出てくる理想郷だということを知りました。 リアルに…

ゴドーを待ちながら by Samuel Beckett

サミュエル・ベケット。 アイルランド生まれの劇作家であるが、本作は彼の第二言語であるフランス語で書かれた戯曲で、初演もフランス、パリで行われた。 ノーベル文学賞受賞の作家である。 今まで全然、ベケットのことは知らなかった。 たまたま、なんかの…