No Man Is an Island Book Blog

世界文学を中心に読みあさっては感想を書き連ねています。素敵な本たちを中心に紹介していきます!

2018-01-14から1日間の記事一覧

恐るべき子供たち by Jean Cocteau

ジャン・コクトーの作品は初めて。 フランスの作品ってやっぱり独特なのが多い。 他のとは少し違うなあと毎回感じる。 『ぼくの伯父さんの休暇』とか。この作品は、ある姉弟を中心に繰り広げられる話。 子供であるがゆえに残酷で理解不能なこともある。 多く…

No.38 ガープの世界 John Irving

面白かったの一言に尽きる! 上・下とあり結構長い小説だったのだが最高に面白かった。ジェニーが性を極度に嫌う女性であり、子供は欲しいけど男なんかと生活したくないという人物で、彼女は戦争の負傷で言葉も話せなくなったガープ軍曹と半ば強引に行為に及…

動物園物語/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない by Edward Albee

むむむ!『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』はずっと気になっていて読みたかったのでやっと読めたと言う感じ。 演劇とは知らなくて小説ではなかったので少し読みにくかったけどまあ仕方ない。 そもそも劇なのだし、本として読んでもあまり面白くない…

アフリカの日々 by Isak Dinesen

『ライ麦畑でつかまえて』に出てくるずっと気になっていた作品だ。 『ライ麦畑でつかまえて』の中では、『アフリカ便り』と訳されているしそっちの方がしっくりくるような気がする。まあそれはいいとして、素晴らしい作品だった。 アフリカの景色とかがよく…

チャタレイ夫人の恋人 by D. H. Lawrence

とても素晴らしい作品だったと思う。 猥雑ないやらしい作品だと勘違いされている部分もあるというが、全くそんなことない。性行為不能となった夫とともに暮らす日々に虚無感を覚え精神的に病んでいくチャタレイ夫人。 でもそれは単に性行為ができないことに…

Anne of Green Gables by L. M. Montgomery

ネタばれしてます!大学時代、教授に勧められて原作で読んだ。 村岡花子氏の翻訳で一度読んだことがあったので、またそれを片手に読み切った。 一言でいえば、原作ほど素晴らしいものはない、ということだ。翻訳がいかに重要なのかを身を以て知った。 村岡氏…

ドリアン・グレイの肖像 by Oscar Wilde

ずっと読んでみたかった本である。 ワイルドの小説ははじめて読んだ。 ワイルドは同性愛者だったということを知っているからなのか、小説の中の男同士の友情も少し同性愛を感じさせた。ドリアンは純粋無垢な美青年だが、ヘンリー卿からのあまりに大きな影響…

ぼくの伯父さんの休暇 by Jean-Claude Carrière

「ぼくの伯父さん」は映画で観たことがあったから興味を持って本も読んだ。 結構おもしろかった。 主人公の男が妻と休暇を過ごすひと夏の物語。 そこにやってくるユロという風変わりな男。なんとなく温かい作品で、フランスののんびりとした生活を味わうこと…

ヴィルヘルム・テル by Friedrich von Schiller

あまり面白いとは思えなかった。 なんかドイツ文学の雰囲気はあまり好きじゃないものが多い。これもその一つだ。テルは英雄で、伝説上の人物。リンゴを射る話が有名らしいが読むまでは知らなかった。 戯曲だし、元々は劇のものだから、本で読むより劇で見る…

救出への道 シンドラーのリスト・真実の歴史 by Mietek Pemper

とある授業のレポートのために読んだ一冊。 「シンドラーのリスト」の映画を見る前か後か忘れたけど、事実に基づく映画を観るときはやっぱり何かしら参考資料を読まないと、真実は見えてこないと思う。シンドラーは立派な男だ。 彼がいなければもっと多くの…

夜と霧 by Victor Emile Frankl

ホロコーストの話だ。 フランクルはユダヤ人虐殺を生き抜いた人物。 その彼が苦しみながらもあの日々を回想した本なのだから読まないわけにはいかない。ドイツ兵は戦争に負けた後、アメリカ軍に逮捕されたけど、 ある一人のドイツ兵はユダヤ人に対してとても…

月と六ペンス by W. Somerset Maugham

サマセットさんのまた読んでみた。ゴーギャンをモデルにした主人公の話。 妻子を捨てていきなり画家になりだしたちょっと変人の男の話だ。 最後はタヒチに行っていっぱい絵を描いたらしい。 タヒチに行きたいと思った。 あんまり小説っぽくなかった。 ゴーギ…

アヒルと鴨のコインロッカー by 伊坂 幸太郎

最後に多くの謎が解けていくので非常に面白い。 残酷な物語ではあるけど、ストーリー性の面白さが物語をあまり暗くしすぎないようにしていたかな。 伊坂さんは復讐ものがお好きのようで。 (Feb 25, 2011)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)作者: 伊…

カッコーの巣の上で by Ken Kesey

とても悲しい物語であると同時に深く考えさせられるものでもある。 人間の尊厳を守るべく戦う男たちの物語である。人間としての誇りも何もかも失ってしまっていた者たちが一人の男により変わっていく姿は感動的である。"一羽は東に、一羽は西に、一羽はカッ…

私は貝になりたい by 加藤 哲太郎

戦争の悲惨さが描かれている。 戦争を体験していない私たちは必ず読むべきものの一つだろう。戦争下において、どのような残酷なことが行われていたのか。 人間の尊厳とは何か。 それがここには書かれていた。戦争は絶対悪である。 そこには何一つ利益はない…

アルジャーノンに花束を by Daniel Keyes

残酷な物語だ。知的障害のチャーリーが画期的な脳の手術で天才へ変貌する。 しかし天才になる一方でその進化に精神はついていけず、孤立してしまう。 最も残酷なのは、今まで彼を馬鹿にしつづけた周りの者が彼をもはや馬鹿にすることができなくなったことに…

シャガール 色彩の詩人 by Daniel Marchesseau

好きな画家が一人増えました。 シャガールです。 一人の人をすごく愛しているし、素敵なおじいさんだなーと思いました。絵も可愛くて不思議な感じがしていいと思います。 ステンドグラスとか綺麗すぎてびっくりした。 本物を実際に見たら感動はやばいでしょ…

炎の画家ゴッホ by ラ・ミューズ編集部

どんだけゴッホ読むねん!と言うぐらいゴッホの本は本当によく読んでますね。まさしくゴッホは炎の画家でしょう。 情熱的で炎のような人だというのが読んでわかります。 思ったのは、ゴッホが作品で描いている、町であったり場所であったりを実際に見に行っ…

人間の絆 by W. Somerset Maugham

『ライ麦畑でつかまえて』の中で出てくる小説なので読んだ。 上・下共に分厚くてちょっと苦労した。 でも面白かったかな。主人公は生まれつきびっこを引いていて、それゆえにいじめられたり、笑い物にされたが、成長して画家を目指しパリに出る中での人々と…

いちご白書 by James Simon Kunen

コロンビア大学の学生のレジスタンスの話。 コロンビア大学がベトナム戦争に加担しているかなんかで、学生がデモを起こす話。 主人公の戦争を憎む気持ちが感動的だった。世界では様々な悲劇が起こっているのに、何事もないかのように野球の試合を見て、自分…

ダリ シュルレアリスムを超えて by Jean‐Louis Gaillemin

ダリの絵はめちゃくちゃ気持ち悪くてちょっと気分を害しました。 自慰とか糞とかをメインテーマにしているのが多くてドン引きしました。 でもなんか面白いなーとも思いました。 なんでこんなのが・・・って思うものもあるけどやっぱそれも天才なのかもしれな…

初恋 by Ivan Turgenev

薄い本なのですぐ読み終わった。主人公が若かりし頃に恋した気位の高い娘との淡い思い出を大人になった今、友人に語るという形式です。 美しい恋といえばそうかもしれないが、そこまで好きじゃないかな〜。 でも恋というのは相手がどれだけ自分を傷つけよう…

リア王 by William Shakespeare

彼の本を初めて読んでみました。 有名すぎて逆に読む気が起きなかったんです。 でもやっぱなかなか面白かったです。 劇形式になっているので劇を見ているような、あまり小説を読んでいるっていう感じではなかった。 まあ劇作家なので当たり前ですが。 ここま…

ピカソ by 岡村 多佳夫

ピカソの絵は正直そんな好きじゃない。「ゲルニカ」はすごいと思うし考えさせられるが、その他の作品はそこまでだ。 しかし「泣く女」は好きだ。あれはなぜか感動するしいい作品だなあって思える。 ピカソは天才とよく言われるけど私にはよくわからない。 た…

チョコレート工場の秘密 by Roald Dahl

これはあのジョニー・デップが出たことで有名な『チャーリーとチョコレート工場』の原作である。 子供向けのファンタジー物語であるが、ところどころにブラックな皮肉が効いている。 何人かの子供たちがチョコレート工場に招待されるのだが、チャーリーは貧…

宿命を超えて、自己を超えて by Victor E. Frankl

ユダヤ人収容所を生き抜いた精神科医のフランクルによる本です。 ほとんど生き残った者はいなかったあの場所で生き抜くとは一体どういうことを表しているのか・・・。 逆説志向の考え方に感動しました。 また、ロートレックを主人公にした映画『赤い風車』の…

絵が語る秘密 by Gregg M. Furth

精神科医の本です。病気を持った子供から大人までの患者の描く絵から、その患者の精神状態を解き明かしていくというものでした。 絵と言うのは大変面白いもので、その人本人ですら表面的には意識していなかったことが絵の中で表れていたりするのです。 無意…

ゴッホの宇宙 きらめく色彩の軌跡 by 小林 英樹

ゴッホの作品の説明や彼の生き方などが書かれている本です。 画家の作品はその作品ができた背景を知っているのといないのとでは、その作品を理解するのに大きな差が出ると思います。 ゴッホがなぜその場面を描いたのか、背景を知ることで彼をより深く知るこ…

「星の王子さま」と永遠の喜び by Rudolf Plott

牧師による話である。子供を育てる時などにおいて、生まれる前からどのように育てるのか親は真剣に考えるべきである。 様々な問題を人間は抱えるし、もちろんそれは決して悪いことではないが、親がどのように子供に愛情を持って接するかは子供がどう育ってい…

夢をかなえる一番よい方法 by Richard Brodie

まあそのままですが、『夢をかなえるゾウ』にテーマは似ていました。要するに、何か自分がしたいことがあるのなら、思い切ってやってしまえ!というところですね。誰かの期待に応えるためだとか、そんなことで自分の本当の望みは犠牲にしてしまってはいけな…